HONDA CR-X ルーフ加工

ホンダCR-X グラストップ車両をクローズドルーフ化しました。

グラストップとは、その名の通りルーフパネルにガラスが使用されています。
オープンカーやサンルーフ程ではないものの、開放感を味わうには良い物ですが、
重量や剛性等、面走行性能面ではクローズドルーフ(通常の鋼板製の屋根)の方が優れている為
サーキットやジムカーナ等のスポーツ走行には向きません。

作業前の状況です。カッティングシートでガラス部分を目張りしています

通常ならピラーを残して完全にルーフ部分をカット、新品ルーフへ交換
と言った内容の単なる交換となりますが、剛性確保の為、
グラストップ故にノーマルルーフには無い、元から存在する補強部位は残した状態で
ノーマルルーフを取り付ける事としました。

こうする事で、
ノーマルルーフ車両、グラストップ車両の両者の骨格構造の良い所取りが出来る為
剛性面で非常に高い効果を得られます。
重量的にはノーマルルーフの車両よりも少し重い状態となりますが、
作業前のグラストップよりは遥かに軽く、
トータル的な走行性能は向上する方向での作業内容となります

ルーフ交換にあたり、グラストップ・フロントガラス・リヤハッチ・を取り外した状態です。

本来なら、ルーフパネルに新品パネルを使用し、交換作業を行ったほうが
作業的には楽なのですが、補給部品は生産停止されており
オーナー様持込の中古ルーフパネルを再生使用致しました。

中古の為、塗装劣化が激しい・・・ スポット溶接を外し、パネルのみに 仮組みしてみた所です。
剥離剤で旧塗膜を除去します さらにサンディングで完全に除去 防錆処理後、サフェーサーを塗装

中古パネルの為、溶接後、下処理を経て塗装と言う訳にはいきません。
まずは使える状態にする為にスポット溶接を外し、必要なルーフパネルのみの状態にした後
旧塗膜離、防錆処理、最低限の下地調整を行ないます。
さらに、ルーフパネルは薄い一枚物の鋼板である為、中古部品には微細な歪みが多く
組み付け(溶接)後、面出し修正を行なわなくてはなりません。

ルーフの補修は、視線とパネルの面が平行に走る部分である為
歪みが最も目立つ部位となります。
CR-Xは屋根の面積が小さい為、比較的楽な車両ではありますが
それでも神経を使い、より正確に綺麗な面を出していきます。
処理後のパネルを再度仮組み スポット溶接で接合します パネルの微細な歪みを修正
塗装作業に入りました 塗り肌は良好。歪みは当然無し! ルーフモールも塗装しました
車両の完成です。ルーフの接写を忘れていました・・・


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