フレーム修正、板金塗装、自動車修理の流れ
事故修理の流れと
フレーム修正機による修正作業

車両の入庫、損傷状況の確認
フレーム損傷事故 損傷状況から、
車体フレームにどの程度まで
損傷波及をしているか
目視で大まかに見極めます。

「大まかな・・」とは言う物の
長年の経験や勘により、ほぼ正確な
見極め作業を行います。

外観上の見た目と実際の損傷は
大きく異なる場合があります
ので、この時点で
より正確な診断をする事が、迅速かつ正確に
ボディーを修復する第一歩となります。
大破 フレーム修正 リアドア損傷 交換要


外装部品の取り外し
損傷部品取り外し 損傷部品やフレーム修正の際に
邪魔になる部品を取り外します。

同時に外装部品の
マイナーパーツ類(クリップやグロメット等)の
細々とした部品の破損や欠損も確認します。
フレーム損傷確認


フレーム修正機へのセットアップ
フレーム修正機セットアップ フレーム修正機に車体をセットし、車体寸法を
計測、寸法どおりに引き出していきます。
まずは荒出し作業となります。
損傷フレームごと引き出し、弾性変形を生じた部位に掛かるフレームの応力を抜いてやります
※弾性変形とは
ばねの様に元に戻る変形。もとの形に戻る性質を弾性といい、
もとに戻らなくなる変形を塑性(そせい)変形といいます。
簡単に言うと、折れ目のついた変形が塑性変形で、
軽くねじれた変形が弾性変形となります。弾性変形は、
その原因となる応力を抜く事で、元の形状へ復元します。

図、銀色の大きな塔の様な物が
引き出し用タワーです。油圧でフレームを引き出します。車体に掛かる細く青いタワーが寸法計測用機器です。  使用フレーム修正機 モノコックスタンダードシステム
フレーム修正機による計測 フレーム修正機による引き出し、修正作業


損傷フレームの交換
前述の、弾性変形部位のフレームは
フレーム修正機による引き出し作業により、
応力を抜く事で元の形状、強度を保ちますが、
塑性変形をしてしまった部位は
ボディーフレームとしての強度を保つことが
出来ない為、交換を必要とします。

また、先の作業で
キッチリと応力を抜き取る事が出来たフレームは
新規の交換フレームを継ぎ足した際にも
正確な寸法を表示する事となります。
損傷フレーム交換
フレーム修正、交換計測作業 フレーム修正、ミリ単位で計測


フレーム各所のスポット溶接及び外装の仮組み
フレームのスポット溶接 切継ぎ、交換をした部位のフレームをスポット溶接機で溶接していきます。
この際、部位によっては正確なボディー強度を保てるよう、新車時のスポット点数に対し2〜3割程度、増し打ちを行います。

フレーム修正において、
左下図のボディー寸法図表を元に、
「長さ・高さ・対角」の3次元寸法を
限りなく誤差の無い範囲で
正確に修正、組み付けなくてはなりません。

左下図 フレーム寸法の計測基準位置と
フレーム寸法を示した、ボディー寸法図表です。
フレーム寸法図 フレーム修正完了


フレームの塗装、機能部品の組み付け
スポット溶接等でフレーム修正が完成すると
美観、防錆の為にフレームを塗装します。
その後、各機能部品を組み付けて
フレーム修正作業は完了となります。

誰でもわかるホイールアライメントの話
にも記載させていただいておりますが、
正確に修正されたボディーであれば
この時点で、ホイールアライメントも
調整可能範囲内の誤差で
ほぼ正常な値を示すこととなります。
フレームの塗装
修正されたフレームに部品の組付け


外板パネル(ボディー)の補修及び塗装
塗装作業 塗装は、
特に職人的性質を求められる作業です。
塗装に関しての技術的内容については、
他のボディーショップのHPにも多々記載されていますので、ここでは敢えて説明いたしません。

ただ、自動車塗装において、職人としての長年の経験や勘も大切な部分ではありますが、
自動車は伝統工芸品ではありません。
当社では国家資格である
金属塗装一級技能士資格を保有した職人が
経験や勘のみでなく、理論に裏打ちされた技
術を御提供しています
バンパー塗装 ボンネット塗装


外装の組み付け、完成
塗装終了後,
各外板パネル、レンズ、ランプ類を組み付け、
各部の機能が正常に作動するかを
最終確認します。

足回り及び、その周辺部位にダメージを
受けていた車に関しては、
機能確認の他、アライメント調整を行い
ようやく完成となります。

塗装完了
修理完了、完成検査 正確にフレーム修正がなされれば真っ直ぐ走ります

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自動車フレーム修正機によるフレーム修正
調色塗装と塗装ブースでの塗装風景